経験を無駄にしてしまう方法
でも、それらの経験を無駄にしてしまう方法が一つだけあるんです。それは、”中途半端にやる”ってことです。中途半端にやってしまうと、”経験した”程度に終わってしまいます。完全に無駄になるとは言えませんが、それ相応のスキルしか身についていません。逆に言えば”一生懸命”やれば、それは”スキル”となって身につきます。
そして、そうやって”一生懸命”やっていくことが、あなたの人生に点を創ります。そしてその点と点がつながった時に、あなたの能力が発揮されるんです。スティーブ・ジョブズ風に言うと「connecting the dots.」なわけです。
やりたいことは全部やれ
「これ1本でやっていく」っていう人もいますが、それは非常にリスキーだと思います。もちろん人生の中で、1つにハマる時ってのはあると思います。それはそれでOKです。やりたいことがやれてますから。しかし、長い人生の中で1つのことしかやっていないって凄くもったいないことだと思うんですよね。日本には「1つのことを長く続ける」ことが美徳とされる風潮がありますが、古い考え方だと思います。例えば、5,6歳からバイオリンなどの楽器を一貫して習っていれば、そこそこの成績は取れます。しかし、そういう人がプロとして生きていくのは、実際に難しいんです。原因は、人間の幅の狭さです。バイオリン一本をやってきた人より、色んな経験をしてきた人の演奏のほうが、人の心に響く演奏ができるというわけです。
人生は長いですから、「1つのことを続けなければならない」という固定観念は捨ててやりたいことは全部やれば良いと思います。
人の能力は掛け算
人の能力って掛け算なんですよね。例えば、1つのことを極めて、1万人に1人の能力を持ったとしましょう。しかし、日本だけでも、人口は1億3千万人います。ということは、その能力を持った人は日本だけでも、1万3千人いる、という計算になります。そこで、1000人に1人の能力を2つ持ったとしましょう。1000人に1人の能力が2つなので、その人は、1000×1000で、100万。つまり、100万人に1人の人材になれるわけです。これなら、日本に、130人しかいません、倍率がグッと下がるわけです。
著名人の「connecting the dots.」
経営コンサルタントとして有名な、大前研一さんは、当時欲しかった楽器を買うために、高給なガイドツアーの仕事をするために、英語の勉強を一生懸命していたし、日本の将来のためにも、好きな科学分野の原子炉を一生懸命分析していました。その後就職する経営コンサルタントの会社、マッキンゼーでは英語ができないと仕事にならない会社だし、原子炉の経験を活かして、科学的視点で経営を分析して出版されたのが、ベストセラー「企業参謀」なんです。これが「connecting the dots.」事業家の堀江貴文さん見てても、ノリでヒッチハイクやってたことが、トーク力や営業力に繋がってることが分かるし、本気で競馬で食っていこうとしてたから、瞬時に確率の計算が直感レベルでできるようになってて、それが経営に活きてたんだと思いますね。これも「connecting the dots.」
同じく事業家の家入さんは、引きこもり時代に、デザインとプログラミングにハマっていました。それらのスキルを使って起業して生まれたレンタルサーバーサービスが”ロリポップ”です。これも「connecting the dots.」
夢は叶えるためにあるんじゃない
上記を読んでいただいた方は、「夢は叶えるためにある」んじゃなくて、「夢は目指すためにある」ということが分かると思います。たとえ夢がかなわなくても、一生懸命やっていれば、その経験が役に立つ時が必ずくるということです。ゲームも一生懸命やる
結局LINEゲームで高得点取るために頭使うのと、仕事でハイクオリティを出すために頭を使うのは、ほとんど同じだということです。だから、ゲームも一生懸命やることが、大事だと思います。僕の経験から言うと、自分の好きな分野で一生懸命になれない人は仕事もできない人が多いです。
野球が好きなら、ごろ寝してボーッと見てないで、「この選手はストレートの次はカーブしか投げない」とかそういう分析をしてれば良いんじゃないかなと思います。イチローはなぜ、ヒットが打てるのか考えて、バッティングセンターに行って真似したり。そういう分析と行動は色んなところで役に立つと思います。
まとめ
- 好きな仕事も、嫌な仕事も、遊びも、何事も一生懸命にやる。
- やりたいことがあるなら、貪欲に全部やる
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