短編アニメーションを作っていたピクサーのデジタルアニメーション部門は、もともと、ハードウェアやソフトウェアのすばらしさを示すために設置されたものだった。スティーブ・ジョブズⅠ【書評・レビュー】
この部門を統轄するジョン・ラセターは、丸い顔とおだやかそうな性格のかげに、ジョブズに匹敵するほどの完璧癖を隠した芸術家である。
ピクサーのハードウェアとソフトウェアのすごさを世の中に示すためには、短編アニメーションをラセターに作ってもらい、1986年のコンピュータグラフィクスの会議に出展するのがよいとジョブズは考えた。
ラセターは、このころグラフィックレンダリングのモデルとして使っていたルクソー社の卓上電気スタンドを生きているかのようなキャラクターにすることを考えていた。友人が小さな子どもを連れているのを見て、ルクソー・ジュニアも登場させたらいいと思いつく。その後、試験的に作ったいくつかのフレームを見せたアニメーター仲間からは、ストーリーが大事だとのアドバイスを受ける。ごく短いものだからと思ったが、ほんの数秒でもストーリーは語れると追い打ちをくらった。この言葉をラセターは心に刻む。こうして完成した『ルクソーJr.』は2分強の短編で、ゴムボールを電気スタンドの親子が転がし合っているとボールがしぼんでしまい、小スタンドがしょんぼりする様子が描かれていた。
2014年2月4日火曜日
ピクサーのロゴにもなっているランプ、ルクソーJr.ができた経緯とは?
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