2014年2月3日月曜日

起業の際にやってはいけないこと。アップル創業時の2つの目標と3つのポイント

マーケティングと物流がわかり、事業計画が策定できる人を探していたジョブズは、マイク・マークラと意気投合します。マークラは、マーケティングや営業をジョブズに教え込みました。その点はジョブズも認めています。
「マイクには本当に世話になった。彼の価値観は僕とよく似ていたよ。その彼が強調していたのは、金儲けを目的に会社を興してはならないという点だ。真に目標とすべきは、自分が信じるなにかを生み出すこと、長続きする会社を作ることだというんだ」
マークラは、この原理を1ページにまとめました。「アップルのマーケティング哲学」と題されたそのペーパーには、3つのポイントが書かれていました。
1番目は<共感>だった---「アップルは、他の企業よりも顧客のニーズを深く理解する」。顧客の想いに寄りそうのだ。

2番目は<フォーカス>---「やると決めたことを上手におこなうためには、重要度の低い物事はすべて切らなければならない

3番目に上げられた同じく重要な原理は、<印象>だった。わかりにくいかもしれないが、これは、会社や製品が発するさまざまな信号がその評価を形作ることを指している。
「人は、たしかに表紙で書籍を評価する。最高の製品、最高の品質、最高に便利なソフトウェアがあっても、それをいいかげんな形で掲示すれば、いいかげんなものだと思われてしまう。プロフェッショナルかつクリエイティブな形で提示できれば、評価してほしいと思う特性を人々に印象付けることができる
ジョブズはその後、マーケティングやイメージ、ときにはパッケージの細かな点にいたるまで注意を払うようになり、その姿勢は強迫的だと言われるほどになりました。
「iPhoneやiPadの箱を開けたときに感じるなにか、それが、その製品に対する想いを決める第一歩になってほしいと僕らは考えている。これは、マイクが教えてくれたことだ」
スティーブ・ジョブズⅠ【書評・レビュー】

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