2014年2月3日月曜日

アップルの社名の本当の由来

グラベンスタインというリンゴの剪定をして返ってきたジョブズをウォズニアックが空港で出迎え、ロスアルトスまでの車中でいろいろな名前を検討した。そして、ジョブズが「アップルコンピュータ」を提案する。

「僕は果食主義を実践していたし、リンゴ農園から返ってきたところだったし。元気がよくて楽しそうな名前だし、怖い感じがしないのもよかった。アップルなら、コンピュータの語感が少し柔らかくなる。電話帳でアタリ(ジョブズがインドへ旅をするために働いていた会社)よりも前にくるのもよかった」

翌日の昼までにもっといい名前を思いつかなければアップルにしようとジョブズが宣言し、結局、アップルに落ちつく。

アップル。いい名前である。シンプルで親しみやすい。ありふれていながら、ちょっと変わった感じもする。とてもアメリカ的ながら、自然回帰というカウンターカルチャーの風味も兼ねそなえている。まら、アップルコンピュータとつなげると、なんとも違和感がある。

このあと、ふたりが立ち上げた会社の初代会長となるマイク・マークラもこう語っている。「わけがわからない名前ですよ。だから、これはなんだろうと考えてしまうわけです。アップルとコンピュータというのはありえない組み合わせですからね。これは、ブランドの知名度を高めるにあたり、有利に働きました」
「一体なんだろう?」と思わせることはとても大事です。そうすることで、人に考えさせる時間が与えられ、深みが出ます。作曲家の小室哲哉さんもこの手法を用いてヒット曲を生み出してきました。
【小室哲哉さんの言葉】 
細かくチェックしたわけではないが、コブクロも宇多田さんも、あまりギミックを使わない印象がある。正攻法だ。 
ギミックとは「SO WHAT」だ。「だから、何なんだよ?」と思わせる仕掛けのことだ。裏があるから、深さが出る。裏がありそうだから、人は興味をそそられる。 
たとえばTRFの「寒い夜だから・・・」。考えようによってはSO WHATだ。だからどうした? だ。それでも「♪寒い夜だからー」と始まると、それからどうした? と興味を持ってもらえるのではないかと、僕は目論んだ。 
そして、その狙いが当たった。「♪ひとりの夜だからー」「♪さびしい夜だからー」それよりも、やはり、「♪寒い夜だからー」のほうが、続きが気になる。SO WHATな言葉で、リスナーの興味のツボを突くのも大事だ。 
スティーブ・ジョブズⅠ【書評・レビュー】

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