2014年2月24日月曜日

日本人にしかできない「気づかい」の習慣【書評・レビュー】


なぜか、家にあったので「日本人にしかできない「気づかい」の習慣という」本を読みました。それにしても、なかなか面白かったです。これを読むと仕事の世界でも、プライベートの世界でも物事を円滑に進めていく上で気遣いは必須だと感じますね。

気づかいとは?


そもそも気づかいとは何なのでしょうか。

それは、「この人は何が好きなんだろう?」「何をしたら喜んでくれるんだろう?」と考えることです。
情けは人のためならず


気づかいできる人になるためには?


では、気づかいできる人になるためにはどうすればいいでしょうか?

それは、忙しい上司に話しかける時には、「短く簡潔に結論から話そう」。とか、感覚的な人に資料を見せる時には、「細かい数字よりもタイトルに凝ろう」。といった思いやりの意識を持つことです。
【稲盛和夫さんの言葉】

何でもない現象の中に、素晴らしいチャンスが潜んでいます。しかし、それは、強烈な目的意識を持った人の目にしか映らないものなのです。


なぜ、日本には、気づかいの文化が広まったのか?~気づかいのルーツ~


気づかいのルーツは江戸時代にさかのぼります。1603年ごろ、江戸の町の人口は爆発的に増えました。現在の東京の1平方キロメートルあたりの人口密度は5700人と言われていますが、当時の江戸は6万人だったとも言われています。

あまりにも人が増えすぎてしまたっため、各々自分勝手に生活をしていたら、いろいろ問題が発生してしまったのです。

そこで、人付き合いの中で守るべきルールを定めようということになり、そのルールをまとめた本が「江戸しぐさ」というものです。

これは江戸の商人がまとめたもので、単なるマナーや教養の本ではなく、商人の哲学が詰まった書物だったのです。

その内容ですが、たとえば「人とすれ違う時は、お互い少し肩を引いてぶつからないように」したり、「傘をさしている時は、相手に当たらないように傘を傾けあったり」といったことが書かれていたようです。さらには、「人の足を踏んでしまった際は、謝る」といったことも書かれていたようです。

もちろん、「江戸しぐさ」ができる前から、気づかいの文化は日本にあったようですが、この江戸時代に初めて”気づかい”という文化が明文化したというわけです。


自分が楽しまなければ、人は気づかえない


気づかいをする時に大切なのは、自分が楽しんでいるという意識です。

それは、気遣うことによる、喜びです。

接客業であれば、お客様を楽しませる。
家族であれば、感謝の言葉を口にする。

そうやって、与えたときに得る喜びを感じられなければ、気づかいをするのは難しくなってしまいます。
【本田宗一郎さんの言葉】

自分の喜びを追及する行為が、他人の幸福への奉仕につながるものでありたい。


”放っておく”という気づかい


気づかいをする上で重要なのが、”加減”です。皆さんも、気づかいをされすぎて、逆に不愉快な気持ちになったことはないでしょうか?

そうです、気づかいをしすぎることは、かえってマイナスになることもあるのです。

そこで重要なのが”放っておく”という気づかいなのです。

これは、仕事における上下関係にも同じことが言えるようです。
【松下幸之助さんの言葉】

部下に大いに働いてもらうコツの一つは、部下が働こうとするのを、じゃましないようにするということだと思います。


 当たり前のことをしっかりやる


人間関係を構築する上で、最も大事なことは当たり前のことをしっかりやることです。
  • 公共の場は綺麗に保つ
  • 約束を違えない
  • 名刺をもらったその日のうちにメールでお礼をしておく
他にもあげればキリがありませんが、当たり前のことを全くできない人というのは、わりと多いものです。
【志村けんさんの言葉】 
お笑いみたいなものでも、常識を知らないと本当のツボというものがわからない。常識は基本線で、お笑いはその常識をひっくり返すところで、コントとして成り立っている。だから笑えるワケよ。お笑いに限らず、常識をバカにする奴に、常識を超えたことは絶対にできない。
常識で当たり前のことをしっかりやっているから、お笑い芸人さんは、笑いを取ることができるというわけです。

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