2014年2月6日木曜日

【村上龍】無趣味のすすめ【書評・レビュー】

【送料無料】無趣味のすすめ ...
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価格:1,260円(税込、送料込)

作家の村上龍さんが、幻冬舎の『GOETHE』とう雑誌に連載したエッセイをまとめたもの。小室哲哉さんが罪と音楽にて「ためになる」と言っていたので読んだのですが、なかなかおもしろかったです。

タイトルでもある「無趣味のすすめ」に関する話は冒頭の少しだけ。エッセイの一つのタイトルをそのまま著書のタイトルにしたという感じです。無趣味のすすめの内容は冒頭にあるのだが、なぜ、無趣味が良いのかはよくわからなかったです。村上龍さんが無趣味ですということはなんとなくわかったが・・・。

最高傑作

村上さんが言うには、最高傑作を創るためには、まず多作でなければならないとのことです。確かに優秀なクリエイターというのは、数え切れないほどの作品を創って、そのうちいくつかが”代表作”として話題になりますね。最高傑作を創るその背景には、数多の駄作が存在しているとも言えます。村上龍に学ぶ!最高傑作のつくり方。

政治

村上龍さんは作家であるのにも関わらず、政治・経済・経営にも深い関心を持っていらっしゃいます。ダメな政治家の共通点は、主語と述語をあやふやにして、「命がけで」「しっかりと」「きちんと」「粛々と」などの修飾語を多用しているとのことです。確かに”マニフェスト”ばかり掲げて、”政策の具体案”を提案している政治家の方はいませんね。しかし、これは国民の政治レベルの低さに起因すると僕は思っています。”政策の具体案”を提案し続けて東京都知事選に落ちた方は大前研一さんですね。当時、当選したのは「東京から隠し事をなくします」と意味のわからないことを叫んでいた青島幸男。つまり、国民は「命がけで」「しっかりと」「きちんと」「粛々と」などの修飾語に1票を入れているということです。村上龍に学ぶダメなリーダーの共通点

日本語と英語の違い

村上さんは、日本の経営陣がリーダーシップを苦手とする理由の1つに、リーダーに対する日本語のボキャブラリーの少なさがあるのではないかと言います。例えば、英語には、マネージャー、コーディネーター、ディレクターといった言葉がありますが、これらに相当する日本語は存在しません。存在したとしても、日本人は使っていません。日本では、”リーダー”といったら、管理職、人事管理や労務管理、進行管理や品質管理、予算管理に加え、自らも雑用などの全てをこなすことが求められます。しかし、これらの業務を遂行する能力というのは、人によって得意不得意がありますし、とても1人で抱え込める業務ではありません。リーダー=色々やる といった風潮が、日本企業の中間管理職が大変だと言われる理由ではないでしょうか。日本がリーダーシップ・人事管理を苦手とする理由

  1. 村上龍に学ぶ!最高傑作のつくり方。
  2. 村上龍に学ぶダメなリーダーの共通点
  3. 日本がリーダーシップ・人事管理を苦手とする理由
  4. 生涯現役のすすめ
  5. 日本人にもっとも欠けているもの
  6. 日本の教育による最大の被害者は誰か?
  7. 花王の強み

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