2014年2月10日月曜日

日本人が論理的思考を苦手とする理由と原因

【大前研一さんの言葉】

頭というのは使えば使うほど磨かれるものである。使いすぎてダメになる人間はいないのだから、使えるだけ使ったほうがいい。

 ところが日本人のほとんどは頭を使わないし、論理的思考というものをまったく身につけていない。その原因は、恐らく2つの面で受験の後遺症があるからだろうと思われる。1つは親から勉強しろと言われてやってきたために、「成績が上がったらご褒美ちょうだい」というように、考えたり、勉強したりしたことに対して対価を求めてしまう。対価のないものに対しては努力しようとしない悪癖がついてしまっているのだ。

 もう1つは試験のために勉強しただけだから、試験が終わると見事に忘れてしまう。だからせっかく勉強したことが何も残らない。この点において、日本人は天才的だ。そもそも学校で教わるのは最初から答えのある問題だから、ほとんどの日本人は考えるというトレーニングをまったく受けたことがないのである
【大前研一】考える技術【書評・レビュー】

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