2014年2月22日土曜日

【藤沢数希】なぜ投資のプロはサルに負けるのか【書評・レビュー】

【送料無料】なぜ投資のプロはサルに負けるの...

超人気ブログ『金融日記』でお馴染みの藤沢数希さんの著書、なぜ投資のプロはサルに負けるのかを読みました。サブタイトルは「あるいは、お金持ちになれるたったひとつのクールなやり方」です。つまり、投資の本質と、投資のノウハウを詰め込んだ著書となっています。しかし、それだけにとどまらず、お金にまつわることはかなり網羅されています。投資はギャンブルに近いという理由から、宝くじや丁半博打、競馬の仕組みまで丁寧に解説されています。


金儲けの方法が、そのへんの千数百円の本に書いてあるわけがない。


藤沢数希さんは、外資系投資銀行の最前線で数年間勤めてきました。投資のプロとして食べていますので、投資理論もひと通りマスターしていますし、トレーディング戦略を毎日死に物狂いで研究されています。正直に言って、そんな彼でも「投資で確実にもうける方法はわからない」と断言しています。

ではなぜ、書店には『投資で誰でも○億円』というような本がたくさん並び、全国では『投資の必勝法』などといったセミナーが法外な料金で開催されているのでしょうか?

それは、その人達が”たまたま儲けた”ことを良いことに、その出版やセミナーでお金を儲けているからです。その人達はそれを使って、六本木のキャバクラで遊んだり、南の島でクルージングしたり、そして、不安でいっぱいの自分自身の老後にそなえているそうです。つまり、そういう人達の現在の収入源は、投資ではなく、出版やセミナーのみになっている可能性があるのです。

儲け話には裏があるわけです。くれぐれも騙されないようにしましょう。


リスクとリターンの本当の定義


リスクとリターンには、日本語に該当する言葉がなく、日本人はこの2つの意味を誤解しがちです。

特にリスクは、”損する”という意味ではありませんし”危険”という意味でもありません。

リスクの正しい定義は”不確実で、得することも損することもありうる”状況のことを指すそうです。

詳しくは、リスクとリターンの本当の定義をご覧ください。


まとめ


結論から言うと、投資したい場合の鉄則は1つです。それは「分散投資」です。つまり、1つの銘柄に投資するのではなく、複数に投資することが、結果的に儲かる可能性が高いということです。

その理由をここで説明するには長くなりますので、是非著書を手にとってみてください。


普通に働いたほうが儲かる


投資なんてせずに、普通に働いたほうが儲かります。

「投資で儲ける」といえば大きく2つしかありません、上記で紹介した「分散投資」か、投資のプロとガチンコ勝負をかける「集中投資」です。そして、「集中投資」を素人がやっても、損をする可能性の方が高いということが、本書でよくわかります。

しかし、みんなが「分散投資」をすれば、お金持ちになれるというわけではありません。株式投資のリターンは大体平均5%前後なのです。つまり、100万円投資しても、5万円しか儲からないわけです。

そこで、お金を稼ぐためには、投資なんかしてるより、会社に行って、上司に怒鳴られながらも、ゴマをすって、夜遅くまで残業をやっていた方が、はるかに簡単に、しかも無リスクで儲かるというわけです。
  1. 殺人事件とか狂牛病とかテロとかドラッグとかエイズより危険なもの
  2. 都会で住むのに車は必要ない
  3. 教育にお金をかけても、社会で成功するかどうかとはほとんど関係がない
  4. リスクとリターンの本当の定義

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