2014年2月10日月曜日

ビジネスは当たり前のことを徹底的にやることが一番

【大前研一さんの言葉】

私は『ア・テストーニ』というイタリア製の靴を愛用している。最初の1足はシンガポールで衝動買いしたもので、これまで『バリー』『チャーチ』など世界的に評価の高い有名ブランドの靴にはほとんどトライしてきたけれど、『ア・テストーニ』ほど履き心地のよい靴はなかった。下駄箱の中に靴はいっぱい入っているが、あまりに履き心地がいいので『ア・テストーニ』だけを履くようになってしまった。

この靴の良さは履き心地だけではない。耐久性にもきわめて優れている。私が毎日履いているにもかかわらず、さほど底のゴムが減らない。中敷きの革がカカトの部分だけでなく足の裏の先のほうまで張ってあるので、全然めくれてこない。靴ベラを使わないでカカトを踏みつけて履いているのに、カカトの部分が全く崩れない。いくら履いてもガバガバにならず、ぴったり足になじんでいる。さらに、どういうわけか一度も磨いたことがないのに、汚れた感じがしない。海外旅行の時、これまでは必ず靴のスペアを持っていったが、今はこれ1足を履いていくだけだ。考えてみると、靴に要求される当たり前のことを忠実にやっているだけなのに、こういう靴はまずない。
【大前研一】なぜあなたはやらないのか―異端起業家になる【書評・レビュー】

0 件のコメント:

コメントを投稿

人気の投稿