2014年2月1日土曜日

日本の丸暗記教育は役に立たない

【大前研一さんの言葉】

日本の社会人たちに、学校で習ったことのうち、世の中に出てから何を使ったか質問してみたらいい。「ツルカメ算」を使ったことがあるか?「対数」を使ったことがあるか?「微分積分」を使ったことがあるか?と。おそらく大半の人は、加減乗除以外は使ったことがない、と答えるだろう。つまり、日本の教育は人生に必要のないものばかり教えているのだ。

こうした一方で、日本の教育では社会に出て必要なものは教えてもらえません。そもそも日本の義務教育というのは、製造業を発展させるために行われていた教育です。しかし日本の事業の70%はサービス業と言われています。つまり加工貿易と言われた日本でさえ製造業はほんのわずかしか残っていないのにも関わらずいつまでも同じ教育を行っているわけです。

一方日本で最も大事だとされているのは、英語とITです。英語は雇用を守るために必要です。というのは、現在日本の企業は衰退していく一方であり、海外の企業が日本に進出するのが普通になってきています(人件費や税金が押さえられたらの話だが)。つまり、英語は雇用を守るために必須なのです。さらにサービス業がこれだけ発達した日本において、生活に必要なものをほとんど機械化、IT化されていますよね。つまりプログラミングの勉強をすることが雇用を守ることに直接繋がります。

しかし現状の日本の教育で9年間の義務教育を経て、英語が喋れたり、プログラミングができる人はほとんどいません。さらに、一度就職した後、退職し、職業訓練に通った時にプログラミングを学ぶという人も多いです。だったら、最初からプログラミングを教えればいいのに・・・と思ってしまいますね。

別に全員に英語を喋ってプログラミングをやれと言っているわけではありません。自分の得意なことをやるのが一番です。しかし国民のほとんどが受ける義務教育という過程において、社会に出て役に立たない勉強を教え続けるよりは、雇用が守れて幸せな国民が一人でも多くなる教育を行うべきではないでしょうか。

【大前研一】実戦!問題解決法【書評・レビュー】

0 件のコメント:

コメントを投稿

人気の投稿