2014年1月25日土曜日

論理的思考・科学定期思考は誰にでも身につけられる

【大前研一さんの言葉】

科学的思考というのは何も理系の人間でなければ身につかないというものではない。理系・文系といっても大学での一般教養はほとんど変わらないし、実質的には専門課程二年間だけの違いである。

逆に科学者の中にも専門知識だけに凝り固まって、思考停止状態に陥っている者もいる。文系出身の人たちも、日々のトレーニングで十分に論理的思考力は身につくし、理系の人間よりももっと合理的な思考回路ができるようになると思う。

問題なのは、「自分が何であるか」を勝手に決めつけて自分の殻に閉じこもってしまうことである。経営の仕事など、小学校で鶴亀算ができたのならそれで大丈夫だ。あれより複雑な計算が必要なことなど、実際の経営では滅多に起こらない。

実際に世の中の人は、ほんの些細なきっかけで理系に行ったり文系に行ったりしている。高校の数学の教師の教え方が悪くて数学嫌いになり、それで文系に行ってしまったり、逆に「数学の先生が面白かったから理系に行ってしまった」という人もいる。進学のときの選択肢が、本来の自分の得意技かどうかはわからないのだ。
【大前研一】考える技術【書評・レビュー】

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