2014年1月28日火曜日

GEに学ぶ!グローバルリーダー人材教育法!

【大前研一さんの言葉】

GEは、「企業の将来はリーダーが何人育つかにかかっている」との考えに基づき、徹底したリーダーシップ教育を実践しています。その内容も、年功序列の出世パターンにひたった日本企業では、到底考えつかないものです。 
まず、10万人規模の社員の中から、リーダー候補とされる人材を約1000人選びます。そして、ニューヨーク州クロトンビルにあるジョン・F・ウェルチ・リーダーシップ開発研究所などでリーダーシップ教育を行います。

また、業務も長期的な視野に立ち、ローテーションで様々な経験を積ませます。ここが大半の日本企業と根本的に異なる点でしょう。日本では部署ごとの縦割り教育が多く、優秀な成績を収めて出世して取締役になったとしても、出身の部署以外の業務は門外漢で、会社全体の流れがわかっていないケースが多いように感じます。

一方、GEは約10年後、最終的にリーダー候補を1000人から約200人(2010年時点では189人と言われている)に絞り込み、次のステップに進みます。待っているのは、CEO(最高経営責任者)との1対1の会食です。CEOが直接、200人のリーダー候補と話をし、将来のリーダーを決めるのです。現在はジェルフィー・イメルト会長件CEOが、毎週金曜日にリーダー候補と会食を続けています。週1回のペースで200人と会食するには、約3~4年の期間を要します。

このリーダーシップ教育のために、GEは多大な時間とコストを費やしています。聞くところによると、教育費用は年間で1000億円にも上るそうです。実に売上高10兆円余の1%近くに相当する金額です。日本企業のリーダーシップ教育もどきに比べると、時間も費用も桁違いのスケールです。 
【大前研一×柳井正】この国を出よ【書評・レビュー】

0 件のコメント:

コメントを投稿

人気の投稿