2014年1月25日土曜日

豊かな発想が生まれる人と生まれない人の違い

【大前研一さんの言葉】

発想が豊かになるためには、知識は少ないほうがいい。なまじ知っていることが書いてあると、それを確認しただけで頭の働きは止まってしまう。じつは「理解した」と思うことが、人間にとってはもっとも危険な状態なのである。

理解すると頭がそこで止まる。また、理解したフレームワークで他のことを説明しようとする。ケインズ経済学で景気対策まで出そうというのと同じことになる。現実の経済がサイバー社会やボーダレス社会の出現によってケインズの時代と大きくずれてきているのだから、これではうまくいかない。

よい発想とは、理解していないか、いくつかの疑問があるというモヤモヤした星雲のような状態の頭で考えるときに生まれやすい。答えがわからない。なぜなのか。頭が星雲状態のままで鋭く考え続けていると、「こうじゃないのかな」と仮説がひらめくことがある。つまり「分からない」「理解できない」というフラストレーションを利用してテンションを上げるほうが、「これに違いない」という発想が生まれやすいのだ。

知ったかが一番危険ってことですね。

物事をたくさん知っている人は、”知らない”ということを知っている。

【大前研一】考える技術【書評・レビュー】

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