2014年1月26日日曜日

「どこの大学を卒業するか」と「幸せな人生を送れるか」は関係がない

【大前研一さんの言葉】 
今、子供はここに行かせたいという、見栄や自分の願望で子供の学校を決める親がいます。子供の学校のために家を学校のそばに買う人が増えているとも聞きました。子供の希望を聞いてそうしているのではなくて、親が自分の希望でそう決めてしまうのです。それは馬鹿げたことです。

大学受験が厳しいと言いますが、どこの大学を出たかと、その後に幸せな人生を送ったかどうかに相関関係はあるでしょうか?

私は断言しますが、2つには全く関係がありません。

幸せとは一人一人に対する態度で決まってくるのであって、どの学校を出たかで決まるものではりません。

これを理想論と言うのなら、今の日本の資産家の上位百人を取ってごらんなさい。出身大学と何の関係もないはずです。もちろん日本大学とか早稲田大学とか、学生数の多いところが比較的よく名前が出てきますが、それは単に確率の問題で、そもそも大学など出ていない人も大勢名前が挙がっています。

今の日本の状況では、どんな学校に行くかより、家庭での育て方の方がよほど大切だと私は思います。これまでのように文部省に任せて、みんなと同じことを教えこまれるだけという教育を受けていたら、子供たちはこれから21世紀にメシを食っていけるような人間には育ちません。

そしてあなたの子供が食べていけないときに、国は助けてくれません。その余力がなくなっているはずだからです。
【大前研一】質問する力【書評・レビュー】

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