2014年1月26日日曜日

ITと英語の教育のあるべき姿。文部科学省は子供の邪魔をしている。

【大前研一さんの言葉】

プログラミングやプログラムの使い方に才能を持った子供たちは、自分でパソコンをいじりながら勝手に上達してゆき、優れた子供たちは1ヶ月で先生に追いつき、1年したら先生に教えるレベルになってしまうでしょう。

こういう子供たちをさらに伸ばす教育をしようと思ったら、公立校の先生では不可能です。無理に他の子供と同じレベルの授業を受けさせたりすれば、せっかくの才能を腐らせるだけです。こういう子は自分でやらせるのが一番なのです。

ITはまた英語に近いところもあります。それ自体が重要というより、それを使うことで様々なことが可能となるという点。つまり道具なのです。道具の使い方は、実際に使わなければ身につきません。

日本人の英語が何年習っても上達しないのは、みなが試験のために勉強しているからです。使うのが目的ではないので本当の意味で身につかないのです。

ITも同じで、プログラミングして楽しむ、CG(コンピュータ・グラフィックス)を描いて楽しむということが大切です。ろくにわかってもいない先生に教科書を使う入門コースを受けさせられたら、その途端にコンピュータなんか嫌いになってしまうでしょう。それが○×試験の対象になったら、もっと嫌いになります。

ITの分野で尖った才能を育てようと政府が思うのなら、文部科学省教育には余計な期待をせずに、才能ある子供たちの邪魔をしないことです。
【大前研一】質問する力【書評・レビュー】

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