2014年1月24日金曜日

老後に楽しみを残してはいけない3つの理由

【大前研一さんの言葉】 
日本の企業のトップには禁欲的(ストイック)なことを言う人が多い。曰く「大前さん、私も引退したら毎日ゴルフでもやってのんびり暮らしたい」「私は引退したら瀬戸内海に面したふるさとの美しい村に帰って毎日釣りをして暮らしたい」などなど。 
しかし、ひとつだけはっきりしていることは、これらの夢がかなった人は一人もいないということである。なぜか。 
まず、円満退社とはならずに、途中で失意のもとに引退し、ひっそりとクラス、というパターンが最近は意外に多いのである。この激動の中で、予想だにしなかったことが会社に起こり、不幸にしてたまたまトップにいたために責任をとって辞任、というケースが結構あるのだ。 
もうひとつは、トップの座に長居をしすぎ、休む暇もなく働いたために急逝してしまうケース。同様に、会長、取締役相談役、相談役、最高顧問、顧問、監査役などといろいろやっている間に80歳を超え、会社人間でなくなったとたんに老人ホームへ、というのも結構多い。 
では、幸いにして引退できた場合はどうだろうか。実はここにも問題がある。まず、釣りやゴルフは毎日やるものではない。毎日やるのは苦痛である。ゴルフや釣り、そして旅行が楽しいのは、それが非日常的だからである。 
私の結論はただひとつ。「そのうちに・・・」ということは人生では禁句なのだ。もし「そのうちに」やりたいことがあれば、今、そう今の今やりなさい、というのが私のアドバイスだ。やりたいと思ったときが旬なのであり、先延ばしする理由はないのだ。今楽しいと思っていることが年を取ってからも楽しいとは限らない。
やりたいことは今やるべきたった1つの理由

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