2014年1月25日土曜日

デンマークに学ぶ!世界一幸せな教育とは?

【大前研一さんの言葉】

スウェーデンやノルウェー、デンマークなどの北欧諸国は、人口は少ないながらも国民一人当たりのGDPを世界の上位を占めている。これらの国の教育現場を見れば、なるほど強くなって当然だと痛感するだろう。まず第一に、「teach(=教える)」という言葉が禁じられているのだ。教えるということは、答えがあることを前提としている。だからこれらの国々では「learn(=学ぶ)」を使うのである。

デンマークに行くと、「1クラス25人全員が違う答えを言ったときが最高だ」というほどだ。子供たちが学びとるという考え方が基本で、テキストには「学校には答えを教える権利はない。学ぶ権利を支援するところが学校である」と書かれているのである。

英語も小学生からやるが、じつは英語は教えない。「英語で」教えるのである。数学を英語で学び、理科も英語で学ぶから、英語は使えるツールになる。一方、日本のように「英語を」教えると、テストが終わったらみんなその日に忘れてしまう。

日本人が天才的なのは、テストを重視するために、テストが終わったら次の日には内容を見事に忘れてしまうことだ。学校でその能力を磨いてしまうものだから、学校で教わったことは、あれだけ一生懸命勉強したにもかかわらず、ほとんど覚えていないということになる。
【大前研一】考える技術【書評・レビュー】

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