2014年1月25日土曜日

「やりたいこと」に忠実になれ

【大前研一さんの言葉】

『蛇にピアス』を書いた金原ひとみが、ドロップアウトした理由を『文藝春秋』のインタビューで答えていたが、「学校に行く理由が見つからなかった」という極めてまともなものだった。

私には2人の息子がいるが、下の子もまったく同じで、「学校に行く理由がない」といって行かなくなってしまったクチである。息子の場合、小説ではなくコンピュータ・プログラミングの方向に行ったが、今では十分に稼ぐ力があるから結果オーライだ。

学校で90点の成績を取ったら安心するが、自分のやりたいことに忠実であるためには、学校で90点取ったことなどまったく関係がない。自分が納得するまでやり抜くには、妥協や甘えは許されないからだ。

今の世の中は、金原ひとみや私の息子のような生き方のほうが、将来性があるというか、生きていくうえで融通性があるように思う。誰かに答えを教えてもらうことに慣れた人間より、自分に忠実であり、自分なりの解を出せる人間のほうが生命力が強いに決まっている。

日本は豊かで多様性があります。いくらでも職業選択できるし、法律上、職業選択自由の国です。無駄なことなんてほとんどないし「connecting the dots.」しやすい世の中ですから、もっと好きなことを一生懸命やったらいいんじゃないかなって思います。

【大前研一】考える技術【書評・レビュー】

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