2014年1月23日木曜日

日本人がアメリカのビジネススクールに入っても取り残されるたった1つの理由

【大前研一さんの言葉】 
古来、日本には、倫理よりも五感や情緒を重んじ、場を共有する者にあうんの呼吸や暗黙の了解を求める空気があります。これはこれでいっこうにかまいませんが、これが日本人の美徳であり、常識と考える人はかなり問題です。 
アメリカのビジネススクールなどでは、日本人の生徒が入ると、クラス全体のレベルが落ちます。私自身も教壇に立って実感したのですが、日本人の知力の平均値は明らかに低いようです。これは知識が欠けているからではありません。 
彼らの決定的弱点は質問力、発言力です。かつて盛田昭夫氏が『メイド・イン・ジャパン』のなかで指摘したとおり、自分の意見や主張を公の席で提示したり、ほかの人が発した意見を瞬時に理解したり、それについて議論を展開することが、日本人は非常に不得手です。ビジネススクールのクラスのレベルが下がるのも、日本人の生徒の数だけ議論への真の参加者が少なくなるからです。
【大前研一】ザ・プロフェッショナル【書評・レビュー】

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