【大前研一さんの言葉】【大前研一】考える技術【書評・レビュー】
役所の窓口の仕事は、ちょっと考えてみればいらないものだらけだ。住民票の取得にしろ何にしろ、本当は全部ネットですませられることばかりだから、窓口はまったく必要ない。
たとえばシンガポールでは、建築許認可申請などは現在すでにCADで受け付けている。後はコンピュータで基準に適合しているかどうかを判定するだけだから、一瞬で「OK]と許認可が下りるのだ。日本のように県庁の建築許認可に1ヶ月もかかるなどという話は、すぐにでもなくせるのである。
とくに許認可などは、利権や不正が生じないようにするためにも、裁量的な部分はないほうがいい。そうするとほとんどすべてコンピュータ化できるから、役所の窓口はいらなくなる。住民や企業は手間もはぶけるし、許認可を取得するスピードが速くなって、経済活動の活性化にも繋がるはずだ。
仮に窓口が必要なことがあっても、今のように「土日にも窓口を開けるかどうか」という議論はまったく不要である。インターネットを通じて応対すればいいのだから、1日24時間、365日開いているのが当たり前になる。
こうやって「どうしても役人でなくてはいけない部分はどこか」をどんどん考えていくと、実際はほとんど存在しない。今話題になっている年金にしても、全部コンピュータにやらせれば「払った、払わない」「記憶にない」などということはありえなくなるのだ。
では、役人に残る仕事は何かといえば、プランニングの部分である。「この地方をこういうふうに変えていきたい」と情熱をもって考えることは、機械ではできない。役人たちは行政サービスの部分はほとんど自動化し、もっと企画立案の部分でアイデアを練り、知恵を絞るべきなのである。そうすれば、さらによりよい行政サービスが発想できるはずだ。
2014年1月25日土曜日
役所に人はいない方が良いと思われる理由
登録:
コメントの投稿 (Atom)
人気の投稿
-
【小室哲哉さんの言葉】 僕と桂子の馴れ初めは、一瞬の声だった。今振り返れば、「馴れ初め」ということになるが、その時点は「出会い」と言ったほうが正しいだろう。 94年9月、デビューを夢見る彼女は、歌手オーディションに参加した。審査員長は僕だった。が、申し訳ないことに...
-
【島田紳助さんの言葉】 子供の頃、私は何でもすぐに飽きてしまうタイプでした。そういう人はたくさんいて、大抵「ダメな人」と言われる。 しかし、私が見てきたクリエイティブな仕事の人は、ほぼ飽き性でした。飽きるから進化する。世間が評価した頃にはもう飽きて次を考えている。飽き...
-
ジョブズが社内で傲慢だったというのは有名な話です。社員には「週90時間、喜んで働こう!」というTシャツを着させていたといわれています。 ジョブズのやり方には、良い点があった。画期的な商品をつくろうという情熱と、不可能に見えることでもやり遂げられるという信念をアップルに社員に植...
-
【送料無料】腹筋運動ではお腹は凹みま... 価格:1,260円(税込、送料込) 運動指導者が断言!ダイエットは運動1割・... 価格:500円(税込、送料込) 僕は森拓郎さんが好きです。 健康に関して客観性があり、誰にでも続けやすいよう...
-
【大前研一さんの言葉】 (ヤマハ創業者の)川上源一さんはピアノの制作を始める。しかし、高いピアノは貧乏な日本家庭には入らない。 そこで、子供が生まれるや否や、毎月おばさんが家庭を周り数百円ずつ貯金をしていくシステムを考え出す。そして、4歳になると近くのヤマハ音楽教室...
-
【堀江貴文さんの言葉】 どんなに能力があっても、営業をしていなければ、その能力を知ってもらうことはできない。当然、仕事にはならないから、収入にも結びつかない。まして信用なども生み出せるはずがない。 私はこうした営業力を磨くなら、佐川急便に1,2年勤めるのが一番いいのでは...
-
非暴力・不服従で知られるマハトマ・ガンジーですが、実は人一倍性欲が強かったことで知られています。 13歳で結婚したガンジーは妻との性行為に溺れていました。奥さんの目を見ただけで欲情するぐらいです。 16歳の時に、ガンジーの父親が病気になったため、ガンジーは看病をして...
-
【送料無料】企業参謀ノート(入門編)... 価格:1,470円(税込、送料込) 大前研一氏の著書「企業参謀」と「続・企業参謀」さらには「マッキンゼー・現代の経営戦略」を非常にわかりやすくまとめた本。原本は長くて難しいため、誰にでもわかりやすくする方法はないかと...
-
【家入一真さんの言葉】 プログラムとか、C言語とかいうと、いかにも難しそうに聞こえるけど、分からないことがあれば分かるようになるまでひたすら本を読み込んで、うまくいかなければうまくいくまでやりなおす。そうこう繰り返しているうちに、いつか必ず動くようになる。 【家入一真】こ...
-
【堀江貴文さんの言葉】 総務省統計局のまとめによると、日本の起業数は412万以上にも及ぶ。内訳としては法人が約195万、個人経営が約217万という割合になっている(平成24年経済センサス)。そして日本全体の就業者数は、およそ6300万人。つまり単純計算するなら、この国で働...
0 件のコメント:
コメントを投稿