タイトルは「やりたいことは全部やれ!」。非常に惹かれるタイトルで、一気に読み終わってしまいました。著者は大前研一さん。60歳を迎えた大前さんが「なんだかんだ言って人生は長い」といいつつも「やりたいと思ったらその時にやりなさい」と背中を押してくれます。
日本の常識は世界の非常識
教訓は、「人生は”寄り道”してもおつりが来るほど人生が長い」ということです。”寄り道”と聞いたとたんこれは間違いなく日本人に向けた指南書だと感じました。日本人は、中学を出れば高校。高校を出れば大学。大学を出れば就職といったように、まるで人の敷いたレールを走るようにして人生が終わってしまう。つまり寄り道は全くしないのが美徳とされているのが日本人なのです。しかし、彼は、「レールから外れてもいいじゃないか!」「他人の人生を生きるなんてもったいない!」「やりたいことをやれ!」と自身の経験から強く主張しています。というのも、彼自身も29歳まで原子力エンジニアばかりをやっていた人なのです。しかし、29歳の時原子力をやる意義はないと振り切り、就職するのです。
そして原子力の勉強しかしてこなかった彼が、どういう風の吹き回しなのか”マッキンゼー”という世界的な経営コンサルティング会社に就職してしまう。そこで猛烈に働き、過去に原子力の勉強をしてきた経験を活かし、彼独自の経営戦略を確立し、世界的コンサルタントとして名乗りを上げていくわけです。
好きなことをやれ
つまり、やりたいことを好きなだけやっているだけで、その経験はいつか役に立つということだと思います。スティーブ・ジョブズ風に言うと「connecting the dots.」だろうか。それは子供への教育にも同じことが言えます。自分の子供が「学校に行きたくない」と言い出したら、どうするか?そういう時は「なぜ行きたくないのか?」「学校に行かない時間はどうするのか?」「将来どうなりたいのか?」と質問をして一緒に考えてやることが大事だと思います。
それができないから現代の親子の関係というのは上手くいかないのでしょう。
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