2014年1月26日日曜日

日本のマンガとアニメとゲームが世界一でいられる理由

【大前研一さんの言葉】

日本が世界でも突出した才能を大量に抱えている分野があります。それはマンガであり、アニメであり、ゲームです。これらの業界はぶっちぎりで日本が世界一です。たくさんのクリエーターが競い合い、世界に誇れるすばらしいクリエイティビティを発揮しています。

なぜマンガやゲームで日本が世界一になれたか。それは文部科学省が手を出さなかったからです。マンガやゲーム業界を支えているのは、学校教育から逃れてきた若者たちです。

私はテレビゲーム業界最大手の「スクウェア」の役員なのですが、この会社の役員には大学卒があまりいません。ほとんどがアルバイトでゲーム作りを手伝っているうちに、のめりこんで学校をやめてしまったという連中ばかりなのです。

もし小学校に「マンガの時間」などというものが作られ、嫌いな教師に○×式のテストなどやらされたら、子供たちは一気にマンガを見るのも嫌になり、日本のマンガ文化は消え失せてしまうでしょう。

このように日本にも、文部科学省が手を出していないところでなら、尖った才能が生まれている分野があるのです。ピアノもバイオリンもフルートも、皆日本は世界のトップレベルです。
【大前研一】質問する力【書評・レビュー】

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