【大前研一さんの言葉】
マッキンゼーには毎年、ハーバード大学やスタンフォード大学のビジネススクールから計約800人もの学生が応募してきていた。彼ら精鋭の中から200人ぐらいを採用するのだが、そのリクルーティング手法は独特だ。
まず、1人の応募者について5人ぐらいの採用担当者が1対1の面接を個別に日時と場所を変えて行う。
そして、面接担当者は◎○×で評価するのだが、たとえば5人のうち1人でも◎を付けて「絶対に採用すべき」と判断した人間は、合格だ。たとえ他の4人が全員×を付けたとしても、目をつぶって採用する。一方、5人全員が○でも、採用しない。みんなが○を付けるような人間は、決まった仕事はそつなくこなす能力はあるだろうが、新しいビジネスを開拓していく人材にはならないからだ。学校の勉強ができる秀才クンは、他の企業にもたくさんいる。それらの企業と対等以上に渡り合うには、もっと新しい才能が必要なのである。
なんでもそこそこできる人材はいらないというわけです。なぜなら、仕事というのは複数人で役割分担して行うものだからです。足りないところは補い合えばいいだけの話であって、強みを活かさなければ企業は生き残れません。以下に例を出します。
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AとBという仕事があって、
田中さんはAの仕事もBの仕事も50ぐらいはできる。
佐藤さんもAの仕事もBの仕事も50ぐらいはできる。
という会社と、
田中さんはAの仕事は100できる、Bの仕事は全くできない。
佐藤さんはAの仕事は全くできないが、Bの仕事は100できる。
という会社のどちらの方が効率的な仕事ができるかは一目瞭然ですよね。
*/
つまり、突出した能力を掛けあわせ、力を合わせて大きなミッションを達成することが企業には求められているわけです。
【大前研一】サラリーマン再起動マニュアル【書評・レビュー】
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