2014年1月13日月曜日

起業で失敗するパターンのひとつ

【堀江貴文さんの言葉】 
起業でひとつ、失敗するパターンを教えよう。他人がやっていることに、”安心”することだ。「この事業は◯◯さんが当てているからイケる!」と思うと、危ない。時代も市場も常に変動しているから、たいてい失敗へと転落していくのだ。 
けれど、以外なことに他人のビジネスの後追いでも、けっこううまくいくケースはある。例えばiモードのソーシャルゲームビジネスは、2匹目どころか4匹目ぐらいのドジョウがうようよしている。 
起業のコツは、「他人のマネをするな!」とビジネス書にうるさいほど書いてあるけど、そんなことはない。マネから始めても成功する人は、成功する。 
僕が言いたいのは、スタートは模倣でもいいけれど。自分の思考を止める危険があるから、安心は捨てるべきということだ。

この後追いビジネスはITの業界ではさらに難しい。例えば、ヤフーオークションやクックパッドなどのプラットホームビジネスです。事実日本にもオークショーンサイトは複数ありますが、そのほとんどのシェアをヤフオクが独占しています。また、楽天はクックパッドを真似た楽天レシピというものをリリースしたが、それほど盛り上がっている様子もありません。

大前研一氏の著書「一人勝ち」の経済学―選択をやめた日本人にもあるように、「選択肢が増えれば増えるほど、人は選択することを面倒くさがり、一つか二つの「売れ筋」に群がっていく。」という心理があります。この心理が働くビジネスモデルでは後追いビジネスは難しいわけです。

しかし後追いビジネスでもうまくいく方法はあります。それは圧倒的差別化をするか、またはターゲットを変えるor絞るということです。例えばWebブラウザ。昔はほとんどのユーザーがInternet Explorerを使用していました。しかし、GoogleChromeはスピード、シンプル、セキュリティの3つに重点を置いて開発したことによって、それら3つを求めるユーザーがGoogleChromeに乗り換え始めました。

これは後追いビジネスの素晴らしい成功例だと思います。そしてこのようにコンセプトを決めることの重要性はダニエル・ピンク氏のハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代という著書に書かれています。

簡単に要約すると、世界は「農業の時代」、「工業の時代」、「情報の時代」。を歩んできました。しかしこれからは「コンセプトの時代」なのです。つまり、人々は物やサービスの”コンセプト”にしかお金を払わない時代へと突入しているわけです。

【ダニエル・ピンク】ハイ・コンセプト【書評・レビュー】

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